[PR] ドバイ 九楼の苦労する不思議な大冒険 第7章 闇の沼 第5節 惑乱の戦
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第7章 闇の沼 第5節 惑乱の戦

くそ!!敵の数が多い。ゼルシアはダカーを両手に持ち、モンスターに放つ。それを繰り返していた。

「あぁ!!数が多い!!!」

思わず愚痴が零れる。
もうちょっと簡単に倒せるとふんでいたのだが、あまかった。
やはり、モンスターの方がスタミナ高い。なにより数が多い。

「っ!!」

突然だった。いきなり左肩に痛みが走る。咄嗟に右に跳ぶ。左肩から鮮血が流れていた。ファミリアの槍にゼルシアの血が。

「っち!!」

左肩を押さえながら舌打ちをした。
大分気配をよむのが難しくなっている。体力がもたない、少しづつ息が荒くなっている。

「オラァ!!」

ありったけのダガーを使い周りのモンスターを蹴散らす。

「息が荒くなってるよぉ」

アリアスは民家の屋根からゼルシアを眺めている。アリアスはゼルシアが苦しんでるようすが楽しいのか満面の笑みを浮かべた。

「そんなこと言ってて、大丈夫なのか?」

ゼルシアは息を整えながら、笑った。

「え?」

「お前の大事なペットは全員動けなくなってるぜ」

「っち!!!よくも!!」

アリアスは顔を歪めた。アリアスは腰にある、バッグから1冊の本を取り出しゼルシアの目の前にほうりなげた。

なんだ?、ゼルシアは本からアリアスに目を向けた。

アリアスは笛を吹いた。怪しい音色が響く。

本が光始めた。

「な!なんだ!?」

ゼルシアは後ろに跳ぶ。

「死になぁ!!!」

アリアスが叫ぶと同時に光の中から大きな腕が出てくる。
骸骨の顔が現れ、叫ぶ。

「オオォォォ!!!」

ゼルシアは咄嗟に耳を塞いだ。
周りが揺れる。

「さぁ!リプリートマーキー、そいつを殺しなさい!!」

アリアスの笛がゼルシアに向けられる。
笛がゼルシアに向けられた瞬間、リプリートマーキーの目に紫の光を宿した。

「へ!!こんな隠し弾があったなんてなぁ・・・」

ゼルシアは皮肉を漏らしながら、後ずさった。
リプリートマーキーは素早い動きでゼルシアに近づく。

「っくそ!!」

ゼルシアは大きく後ろに跳び、民家の壁と壁の間を素早く登る。
屋根につく瞬間リプリートマーキーが先回りをしていた。
なに!?、想わず動きが止まった。
リプリートマーキーの右腕がゼルシアを容赦なくたたき付ける。
ゼルシアはとてつもない速さで地面にたたき付けられた。

土煙りがまう。

「アハハ!!いまさっきまでの威勢は何処行ったのかしら?」

「うるせぇな!!」

土煙りは消え、ゼルシアは口からぺっと血をツバと一緒に吐き捨てながら答えた。

アリアスは舌打ちをして顔を歪め再び笛をふく。

怪しい音色が少し変わった。
リプリートマーキーの瞳に赤い光が宿る。

「もう、遊びは終わり・・・速く死んじゃって」

アリアスは悪魔のような笑みを浮かべた。

あ〜ついてねぇな、ゼルシア頭をかきながら、ダガーを持ち、かまえる。
同時に、リプリートマーキーは一瞬で距離を詰め、大きな左手でゼルシアを吹き飛ばす。

ゼルシアは軽々と空をまった。
そのまま、リプリートマーキーの右手がゼルシアを捕らえ、吹き飛ばす。

え!?・・・死ぬ?、頭がこの速度で後ろの壁に当たれば死ぬと告げる。

そう―――

一瞬だった―――

昔無くした死の恐怖が―――

蘇った―――

体がまるで勝手に動く感じがする。

衝撃を吸収できず、足が悲鳴があがる。
足に鞭をふるい、壁を使い跳躍。

リプリートマーキーの横を閃光のように越えると、同時にアリアスにダガーを投げる。

「っち!!リプリートマーキー速くそのゴキブリを殺しな!!」

アリアスは笛でダガーの軌道を変えながら叫んだ。

ゼルシアは小さな微笑を浮かべた。

リプリートマーキーは動き出す気配がない。

「ぉ!おい!!!リプリートマーキー速く・・・」

リプリートマーキーはアリアスが叫んだと同時に静かに崩れ落ちた。

「な!!!なにをした!?」

「何をしたかって?簡単じゃねーか、リプリートマーキーを殺したんだよ」

「そ!!そんな馬鹿な!!いくら思考共有能力を使わなかっただけで、私のリプリート・・・」

アリアスは口を抑えた。

さっきまでと感じが違う・・・、アリアスは後ずさった。

アリアスの視界からゼルシアが消える。

「な!?」

アリアスは咄嗟に後ろを向く。なんの変化もない。

「とった・・・」

「え!?」

ゼルシアがアリアスの背中にダガーを向ける。
不適な微笑を浮かべながら。
アリアスは手を上に静かに上げた。

「はやく、その笛を捨ててもらいたいんだが?」

ゼルシアは静かな殺気を出しながら、ダガーをアリアスの首元に突き付けた。

「っち!・・・」

「舌打ちしたところでだけどなぁ・・・」

バサバサと何か大きな鳥が飛ぶ羽の音が聞こえる。

ゼルシアは羽の音がする方を見る。

「な!?マーブルガーゴイル!!!」

ゼルシアはマーブルガーゴイルの放った風によって、屋根から引きはがされ地面に着地した。
アリアスはマーブルガーゴイルの背中に乗りゼルシアに目を向ける。

「今回はあんたの勝ちにしたげる!でも次はあたしが勝からね!!!」

「おい!!逃げるのかよ!!」
叫びは羽の音に掻き消された。
アリアス闇の中に羽の音と共に消えていった。



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