[PR] ドバイ 九楼の苦労する不思議な大冒険 1周年記念小説
      ブログで、小説を書こうとかしている、WIZの九楼の小説中心ブログ・・・ブログってカラには、日記も書きますが(ネタ)
1周年記念小説

「熱い〜、死ぬ〜」

カムイはカッターシャツをだらしなく着こなしながら太陽を呪った。

「ハイハイ!わかったわかった!じゃーまず門をくぐってからねー」

レイリは大きく手をたたきながら、カムイを急かす。
レイリ達の右側に『赤石学園』とでかでかと石に彫られている。

赤石学園―――それは初等部から高等部まであり大きな敷地を有する、学園だ。

「明日からは夏休み!!カムイはなんか予定とかあるのか?」

ゼルシアははにかみながらカムイを見る。

「ん〜俺はー」

「いや!言わなくていいぞ!」

カムイの言葉を遮り、ゼルシアは頷く。
それを見ていたレイリはヤレヤレと首を横に振りながら、カムイ達を置いて校舎に入って行った。

「わかったよ、カムイ!彼女だろ?だろーなぁーお前ほどいい男を女子が盗らないわけないよなぁ」

ゼルシアは腕を組み頷く。その瞬間、ゼルシアの頭に鞄の角が激突する。

「いったぁ!!!!!」

「速く校舎入ろううぜ!チャイム鳴って遅刻になったら、かなわないしな!」

プイ!とゼルシアに背中を向け校舎に消えた。
ゼルシアは頭を撫でながら、カムイを追う。

「おい!まてよぉ〜」




1年―C組―――

「はい!ホームルーム始めるわよ〜」

「げぇ!?はや!!」

「ゼルシア君、カムイ君と話すのは後にしてね、それからレイリちゃんもね」

おしとやかな声が部屋中に響きわたる。
フィロ=ホワイレルその人だ。

「先生〜今日はやけに早いっすね」

カムイが自分の席の椅子に座りながら問う。
フィロ先生はニコニコしながら皆が座るのを見てから答えた。

「今日は終業式だからよ」

言い終えると絶妙なタイミングでチャイムが鳴る。
フィロ先生は手をパンパンと鳴らした。

「じゃ〜体育館だから集合してね!時間厳守だからね」

フィロ先生は生徒を教室に置いて教室から出ていった。
それを見届けるとゼルシアはカムイの机までかけていく。

「でさ・・・カムイ今日学校昼までだよな」

「まぁ、そうだけどな」

カムイは眠そうに机にだれた。だれながら、小さく唸る。

「あんたら、夏休み始まる前でフィバーするき?」

レイリが呆れながらゼルシア達に近付いてきた。

「まぁ〜そのつもりだけどさぁ」

ゼルシアがはにかみながら答えた。
カムイはだれながらレイリを見る。

「レイリも行くか?ゼルシアの計画したカラオケに?」

「カラオケ?なんでまた・・・」

「はいはい!わいも行くで!!」

後ろから飛び出した声の主はカサノヴァだ。
変な口調だが、クラスのムードメーカーで無駄に明るい。

「OK!!カサノヴァ決定!えーと、只今俺・カムイ・カサノヴァ・カーム」

ゼルシアは指を立て数えだした。

「あと、レイリっと!!」

ゼルシアはレイリにニマっと笑って見せた。

「な!なんで私まで入ってんのよ!!!」

ゼルシアを問い詰めるがとうの本人はニコニコと期待していた、と言わんばかりの笑顔だ。

「もしかして・・・3年のアレクス先輩とデートとか?」

待ってました!!と顔に書いてあるかのような満面の笑みをゼルシアはっしていた。
その横でカムイとカサノヴァがゼルシア達の話しを聞きながらほうけている。

「なん・であたしが!!アレクスのことなんか、ただの幼なじみとしか考えたことないわよ!!あんなの恋愛の対象に入らないわよ!!」

レイリは顔を赤らめながら否定する。だが、その場を見ている、ゼルシア、カムイ、カサノヴァは呆れたように首を振った。

「まぁ、幸せが1番だよな・・」

ゼルシアはレイリの肩を叩き教室を後にした。
それに続くようにカムイも肩を叩く。

「レイリ・・・自分に正直になろうぜ・・・」

「そやで、幸せ・・・逃したらあかんで・・・」

カムイは肩を叩き終えると教室を出た。カサノヴァヘラヘラと笑いながらカムイを追う。

「な・・・なにが幸せよ・・・」

レイリは顔を2、3ど叩くと教室を出た。




「それでは、校長先生の話しを聞きましょう」
フィロ先生はマイクをもち、椅子に座っている、生徒達を見ながら話した。生徒達がざわめきたつ。
「あー話し長くなるかな?」
「長くならないんじゃね?あの校長のことだしさ」

そのような言葉を発しながら、校長先生がステージに上がるのを待つ。

「えーっと!!まず・・・」

校長先生がステージに上がり机の上にあるマイクを一生懸命とろうとしている。
校長先生の姿は机に隠れ、手だけがうごめいていた。

「ちょ!!サイオン〜いつもの台持ってきてくれ」

ヤレヤレと頭を振りながら、少し大きいな木の台を持って校長先生が隠れている、机まできて木の台を置いた。

「ありがと・・・ふぅ、やっぱ生徒が見えなきゃねぇー」

ひょっこりと顔出したのは、小さな子供だった。
そう、赤石学園の校長、オズマ校長だ。
その小さな風貌に似つかわないほどの、教育力でどんな不良でも有名大学に合格させる、昔は有名な先生だった、らしい。

「長ったらしい、話しは無しにしてー明日から夏休み!!というわけで、部活に遊びに恋に色々と楽しんじゃってくれ!!
夏休みの初注意はHRで先生に聞いてくれ〜、短い青春と言うなの青い春を満喫してくれ!!」

オズマ校長はそう言い終えると、手をヒラヒラさせて退場した。

「さすが!名物校長!背が小さい」

ゼルシアは小声て評価した。

「ほめるとこ、そこだけかよ」

ゼルシアの隣でカムイがつっこむ。いつもの決まったお約束だ。ゼルシアがボケてカムイがツッコムいきのあった二人の漫才は有名漫才コンビを想わせる。と、言われている。自称だが。

「自称有名漫才コンビ〜本場の漫才を見せたろか?」

カムイの後ろの席でニコニコしながらカサノヴァが言い出した。
そう、カサノヴァはお笑いの本場出身なのだ。

「五月蝿いぞ」

カサノヴァの頭を握りしめて、ミカエル=ラ=ルナは静かな声で言った。

「あ、ホンマすいません」

カサノヴァが小さな子供に見えた。
カサノヴァが謝るとその場を後にして違うクラスの所までミカエル先生は歩いて行った。




「おほん!!それでは駅前寮毎年恒例の行事をおこないます!!」

ゼルシアは細く丸まった紙をマイクがわりにして、楽しみながら司会をしてくれるそうだ。毎年だがな。

ゼルシアの回りに、カムイ、レイリ、カーム、カサノヴァがそれぞれの通知簿を持って待機している。

「事前に皆さんの通知簿の中身は拝見させていただきました!五段かい評価の合計で順位が決まります。ルールは簡単、五段かいの合計で1番点の低かった奴は今日のカラオケだいをはらってもらいます!!!」

ゼルシアは回りの反応を見てから、ニマっと笑い、言い出した。

それに気付くと回りの者は息を飲んだ。ただ一人を除いて、カサノヴァだ。
「それではまず司会者ゼルシア様の順位は・・・3位!」

ゼルシアは皆に三本指を立ててアピールした。
だが皆の緊張が解けることはない。
そう、カラオケのおごりがあるからだ。

「えーでは、1位から発表します!!!1位は・・・カサノヴァ!!!」

「っしゃぁ!!!やっぱわいみたいな、文武両道はちゃうな」

手を腰にあて大笑いしている、カサノヴァにたいし回りは息を飲む。

「それでは、第2位は・・・カーム!!!」

ゼルシアは大きくカームの右手を持ち上に上げた。さながら、ボクシングの勝者のようだ。

「・・・よかった〜」

カームは大きく胸を撫で下ろした。

「そ、そんな・・・私がカムイと並ぶなんて・・・」

レイリは絶望にうちひしがれているようだ。
手を床につけ、頭を垂らした。

「まさか、俺がレイリと並ぶとわなぁ〜」

カムイは頭をかきながら、絶望にうちひしがれたレイリを見た。

「ではでは!!!最下位を発表します!!!!!」

カムイ、レイリは息を飲む。一瞬の静寂の後。

「最下位は!!!カムイぃぃ!!!!!!!!!」

「そ、そんな馬鹿なぁぁぁ!」

カムイは頭を抱えながら崩れ落ちた。
そして、レイリはすっかりら立ち直っている。

「やっぱり!!思った通り!!!!」

とかなんとか言いながら、レイリは喜びを表現した。
その横でカムイはうちひしがれている。慰めるかのようにしてゼルシアはカムイの前に手を出した。

「カムイ・・・金・・・」

ニコニコ微笑みながら言った。
カムイはポッケから財布を出しゼルシアの手にのせた。

「さーて、みんな!!いくわよ!!!」

レイリは手を挙げ皆を先導しながら寮を出た。
カームがカムイの側まで駆ける。

「あの・・・カムイさん、すい」

「カーム・・・」

ゼルシアがカームの肩を掴み首を横に振った。

「カーム・・・もうこいつは・・・・死んでる」

「だぁれが死んでるじゃ〜〜」

カムイはゼルシアに襲い掛かった。
ゼルシアは爆笑しながら逃げる。

「カムイも生き返ったことだし、カーム速くいくぜ〜〜」

ゼルシアはカムイから逃げながら、寮を出た。
カームは少し笑ってから、カムイ達を追う。

「ゼルシア君待ってよ〜」



「で・・・誰先歌うの?」

レイリが咄嗟に言い出した。
一瞬静寂がその場を支配する。
「なんでもいいんだよな〜」

「確かにそよな〜〜」

ピッピッピッ!小さな電子音が聞こえる。

「うし!!!俺が1番手だ!!!!!」

カムイがマイクを取り出し曲が流れ始める。

「まだとどかなくて、もどかーしくて〜〜〜♪」

カムイが歌い始めた。


1時間後―――

「―――夢 夢 好きでしょ♪」

レイリ、カーム、カサノヴァの三人が歌い終えた。

「ふぅ〜歌った歌った〜」

「ですね」

「にしても、カサノヴァ、上手かったね〜歌」

「わいは、天才やからな〜〜夢は漫才士か声優やから」

カサノヴァは腰に手をつけ、鼻を鳴らした。
カームは苦笑しながら、レイリとカサノヴァをソファに座らせようとせかす。



「ふぅ〜歌った歌った!!」

「カムイ、あんたが1番歌ってわね〜」

レイリが呆れながら言った。

「俺が金出してんだからな!!!!」

「まぁな!」

「よし!!!ゲーセンいくぞ!!」

カムイは手を挙げて宣言した。さながら、立派な政治家のように。

「お前・・・元気まだ有り余ってるのか?」

「あったり前!!」

「あんたね〜」

レイリは頭をかきながら、ため息をもらした。

「カムイ、今日は引き上げようぜ、カームがお眠む状態だからさ」

「そ・・そんなことないよ、ゼルシア君?!」

カームは長い髪を横に振りながら答えた。
ゼルシアは、はいはい、と言いながら、カームを連れて寮に帰って行く。

「うーん、ま!いいか・・・」

「カムイは気が変わるのはやいなぁ」

ゼルシアはカムイに感心しながら首を縦にふる。
レイリがカムイの肩を叩く。

「さ・・・帰りましょ!明日から夏休みでしょ??」

「だな!!」

「じゃ〜早く帰りますか・・・ゼルシア達においつかな、なぁ?」

「だな!!!」

三人は夏の闇に溶けていった。


夏はもう始まっている

火薬の匂いが鼻をさす

誰が夏を報せているのだ

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