[PR] ドバイ 九楼の苦労する不思議な大冒険 第8章 新たな旅立ち 第1節 疑問
      ブログで、小説を書こうとかしている、WIZの九楼の小説中心ブログ・・・ブログってカラには、日記も書きますが(ネタ)
第8章 新たな旅立ち 第1節 疑問

何故ですか?

甘い誘惑に屈したからですか?

運命だからですか?

偶然ですか?

必然ですか?

禁断の果実を口にしたからですか?

ただ教えて下さい、罪が消せるのなら『あの頃に―――』



目が開いた。
白い天上が見上げている。

「は?なんでこんなとこいるんだ?」

回りは白い壁、壁、壁かなり殺風景だ。
消毒液特有の匂いが部屋を包んでいる。

「お?!おはよ〜さん!」

ゼルシアは小さなドアを乱暴に開き現れた。
右手には封筒が二枚握られている。左手には大きなバッグを重たそうに持っている。

「軽くはない傷だったらしいけど、致命傷にならない傷でよかったよかった、体調はいいか?カムイ」

「ゼルシア・・・ここって病院?」

「あぁ!病院だなぁ〜」

カムイの脳裏にあの夜のことが過ぎった。
とっさに起き上がった、その瞬間、体に痛みが走る。

「っ!!」

「無理して、おきんなよ」

「だけど!!」

「だけど?レイリを助けなきゃってか?」

「ぅ・・・」

カムイは苦虫を噛んだ。

「今は傷を癒せ」

「だけど・・・」

カムイは少し考えてから口を開いた。

「朧が言ったことなんだが・・・レイリは殺されるらしい・・・オズマたちに・・・」

ゼルシアは目を細めてカムイを見た。
カムイは俯き、深く息を吸い目をゼルシアに向けた。

「生贄・・・いまいち意味がわからんな・・・」

ゼルシアはカムイから床に目線を落とした。
変だな・・・何故生贄はレイリなのか?生贄はガセで、戦力強化?ていうか、何故レイリはオズマ側に?考えれば考えるほど意味が解らない。ただ、疑問だけがのこる。

「カムイ、そのレイリが生贄っていったのは朧なんだよな?」

「・・・」

カムイは無言のまま頷いた。

「まぁ、いい!お前は寝とけ!俺は情報を集めてくる」

ゼルシアはそう言い終えるとバッグをストンと落とし、二枚の封筒をカムイの布団の上に無造作に投げ置き扉の向こうに消えていった。

カムイは布団の上の封筒を手にとった。
ぴりぴり、と封筒の破れる音が部屋に響く。

「ん?」

封筒の中身は手紙でわなく、小さなピンク色の指輪だった。
見覚えがある。
レイリの指輪だ。

「なんであいつ・・・こんな置き土産おいていくんだよ・・・」

小さな指輪が冷たく光る。

「大事なもんじゃないのか?」

カムイは小さくため息を漏らした。少し安堵の表情を浮かべる。何故かレイリに裏切られた気がしないのだ。

「まるで、この指輪を届けろ!って言われてるみたいだな」

宛先は決まっている。レイリへ、だろうな。
カムイは苦笑しながら指輪を指に入れようとした。ん?はいらねぇ、カムイの指にあわないようだ。

「・・・レイリの指・・・こんなに細かったのか・・・」

カムイは指輪を眺めてからもう一枚の封筒を見た。すると、突然扉が開いた。咄嗟に指輪をポケットに入れた。

「やぁ!カムイ君、気分はどうかな?」

中年のおやじが部屋が部屋にはいってきた。
聞いたことのある声だ。カムイは自分の記憶を探った。

「・・・・・・あ?!ファーガソンさん!!!」

「あたり、それにしても君が担ぎ込まれた時はびっくりしたよ」

ファーガソンは白い丸い椅子は部屋の隅からひいてきてその椅子に座った。カムイは小さく頭をかく。

「それにしても昨日の夜は変な夜だったね」

ファーガソンはカムイの顔色を見ながら言った。

「え!?・・あ!そうですね」

ファーガソンがなんの話しの脈絡なく言ったのでカムイは面食らった。
今考えればおかしな話だ。あんな夜中にあれだけ叫んだり殺しあったりしたのに噂にならないわけがない。確かに変な夜だった。

「昨日夕食を食べてからの記憶が朧げなんだよ、しかもこのブルンネンシュティグのほとんどの人間がそうなんだ。数人はなんか魔物と戦う冒険家を見ただの、殺しあってただの言っているが幻聴だと思うんだけどね」

ファーガソンはそのまま言葉を紡いだ。

「いつのまにかソファで寝ててね、びっくりしたよ」

ファーガソンは満面の笑みで答えた。
酒に酔ったんじゃないのか?とカムイはツッコミたかったが疲れると思ったのでやめた。

「うん、顔色、大分良くなってきたね。あとは傷を癒すだけか・・・ゆっくりと休むんだよ」

そう言い終えるとファーガソンは部屋の外に消えて行った。
いわれなくったってゆっくり休むさ、と思いながらもう一枚の封筒を手にとった。
封筒の隅っこに『B、D』と書いてある。

「びーでぃ〜?」

なんの暗号だ?それとも誰かの頭文字?
カムイは封筒を開けようとしたが、もし自分あててはなく、どこかの誰か宛てなのじゃないのかと思ったので開けるのをためらった。

「うーん、どうしよ・・・」



ブルンネンシュティグ郊外の路地裏の店『ブラックキャット』。

カランカラン、と金属がなりあう音ともにゼルシアが店にはいってきた。

「いらっしゃい!」

いきのいい声が小さな部屋に響く。小さな部屋に本や書類が散らばっている。まるでゴミ屋敷だ。
机の上に腕おき、大きな巨体の体重を椅子にまかしながら、男はゼルシアを見た。

「おぉっと!!ゼルシアの旦那じゃないですか!!」

大きな巨体は勢いよく立ち上がった。男は見るからに強そうだ。肩幅はありえないほど広く2メートルはある背の高さ。体の全てが筋肉で出来ているようだ。

「元気そうでなによりだ、ベルケン」

「へへ、この店もやっと軌道にのったとこなんですよ」

ベルケンははにかみながら鼻をかいた。
ゼルシアは回りをぐるっと見回してからベルケンに目を向ける。

「色々と話したいことはあるが・・・・今日は客としてきたんだ」

そう言い終えるとゼルシアはポケットから封筒を出して机に叩きつけた。

「そうすっか!・・・でわでわ、お客様はどんな情報をおもとめで?好きな子のスリーサイズ?それとも蒸発した夫の行くへ?色々な種類の情報を扱っています。金さえだせば・・・の話しですけど」

ベルケンは不適に笑った。

「まぁーそうだなぁ〜オズマに関する事全て大きな情報から小さな情報まで・・・全部情報を買ってやる」

ベルケンは封筒の中身を見てニヤリと笑って見せた。

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