[PR] ドバイ 九楼の苦労する不思議な大冒険 ハート・シフト・ウエポン 第1 『発動』 (4)
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ハート・シフト・ウエポン 第1 『発動』 (4)

碧山は大きく右腕を挙げ叫ぶ。

「心武発動!!『シルバールーク』」

指輪が光り、銀色の銃が出現した。そして、三年に銃を突き付ける。

「なめんじゃ!ねぇ!一年ごときが!!」

一対一になるように皆が散る。その中で一人だけ取り残された奴がいた。そう俺、藤守 光だ。
周りはヤジが囲んでいる。紛れるか?いや、無理だろう、ヤジが確実に騒ぎ立てるだろう。
そう思いながら一人立ち尽くしていた。



碧山があんなに話しすすめなきゃ、こんなことにはなってなかっただろうなぁ〜、まぁ俺はケンカ好きだからいいけど。伊豆元は敵を目の前にして考えていた。碧山はともかく、ケンカとかやり気じゃない、倭と古林君は大丈夫かなぁ?特に古林君の心武、確か前線タイプの心武じゃなかった気がする。指輪を上に投げる。

「っしゃぁ!・・・俺は俺なりに頑張るぜ!!心武発動!!フォローウィンディー」

指輪が光るとともに、ギターに変わり、伊豆元の手に渡る。ジャジャーン、と一回ギターを掻き鳴らす。

「頭にくるんだよぉ!心武発動!ディビジョンハンマー」

腕輪が光り、大きなハンマーが現れ三年が手にとる。心武での戦いとしてまづ重要なのは、相手の心武の能力をしることだ。心武の形は多種多様だ、能力もまた同じものはないと言っていい。

「おらぁ!」

ハンマーを投げる。
は?ハンマーって飛び道具だっけ?っと思ってしまうほどの奇怪な行動だ。だが、そんなもの、俺の心武に掛かったら一発KOだぜ。自分の心武のギターを掻き鳴らす。
ハンマーが徐々にに右に行き、伊豆元の右側に落ちた。

「お前の心武の能力って、まさか・・・風を操る能力か?」

三年がニヤッと毒々しい笑みを浮かべた。

「見りゃーわかるっしょ!!」

苦虫を噛む。
さすが三年だ、一回能力使っただけなのに、もうわかるなんて・・・こうなったら、全力で潰しにいくか。
ギターを再び掻き鳴らす。周りの風が音をたて動きだす。そう、伊豆元の心武の能力とは、ギターを掻き鳴らすことで、風を操るという能力なのだ。突風が吹き始める。

「っけ!やっぱり、風を操る能力じゃねーか!」

「悪かったな!」



古林の右腕の腕輪が光る。そして言葉を紡ぐ。

「心武発動・・・『偽りの聖典』」

大きな本が現れた。文字通り、聖典のようだ。
俺は前線タイプの心武じゃないんだけどなぁ。

「お前本当に戦えるのか?」

三年がキョトンと目を丸くして『偽りの聖典』を見た。三年の手には剣が握られていた。それが心武なのだろう。

「戦う?誰が?」

「は!?」

三年は再びきょとんと目を丸くした。確かに意味がわからない。本が古林の手を離れ宙を浮く。
三年は咄嗟に後ろにひく。

「汝は我 我は汝 汝に愚者の囁き 我 汝 今この時 契約を交わさん」

古林は呪文を紡ぐ。まるで魔法使いのように。

「は!?契約とかしらねぇ、何かだすきか?」

一人ブツブツと呟きながら古林の攻撃を待った。
何も起こらない。一瞬の静寂が世界を支配した。

「な!なめやがって!はったりか!!」

そう言いながら古林目掛け走る。だが足がもつれたのか古林を目前にして倒れた。
成功!心の中でガッツポーズをする。

「よし、立て」

倒れた三年に命令するかのような言い方で三年を見下ろす。
三年はムク、っと起き上がる。顔は無表情、どこか虚ろな目をしている。
これが古林の心武の能力だ。いわゆる、洗脳が古林の心武の能力。
古林の心武の能力の前提条件は、相手に契約の言葉を聞かせること、である。この前提条件がクリアしたら、洗脳することができる。だが前提条件がクリアできたからすぐ洗脳することができない。何故なら古林はまだ心武を完全に使いこなせていないからだ。これはまづ一年全員にいえることである。

「じゃ〜まづあの男を襲ってこい」

古林は倭と戦っている、三年を指差し命令した。



数十分後―――

「おい!碧山、逃げたほうがよくね?倭と伊豆元には話し通してあるからさ」

古林と碧山は背中を合わせながら会話を進める。

「古林君、そんな弱腰じゃ、負けるって」

碧山は間髪いれず否定した。古林は渋い顔をしながら、舌打ちをする。そして叫ぶ。

「伊豆元、倭、作戦を決行する!集まってくれ!!」

伊豆元と平元は古林の言葉通り集まった。一年を三年が取り囲む、という状態になった。いわゆる、絶対絶命だ。
そして、古林が碧山の耳元で囁く。

「作戦内容を告げる、―――」

「・・え?」

碧山が突然崩れるように倒れた。それを合図にするように、霧が回りに発生する。

「っち!!逃げるきだ!」

三年の一人が叫ぶと回りの三年が一年目掛け走る、走る、走る。だがいっこうに一年が見えてこない。不審に思ったのだろう、一度、集まるというと、声を頼りに集まろうとするがいっこうに集まることができない。

「もしかしてこれは・・・いや!違いねぇ、仁の野郎の心武だ!」

だが、確信するのが遅すぎた。この霧自体が仁の心武なのだ、能力は霧の中で方向感覚と電子機器を狂わす能力だ。


光は一人霧の中でなにがあったのかと一人で考えていた。
霧がはれていく。
三年の前には一年の碧山たちでわなく、三人の男子生徒が立っていた。

「ここにおらせられるかたを誰と心える、バスケ部部長にして第3僚の僚長、村神 仁にあらせられるぞ!頭が高い!!ひかえぇぇい!」

この声、聞いたことがある。庵先輩だ。

「庵、絶対なんか、登場のしかたおかしいって!」

三人の真ん中で庵先輩に文句つけてるのは何を隠そう、第3僚の僚長、村神 仁だ。

「ギャハハハ!庵、バカうけだって!仁もテンションあげてあげて」

一人ばかうけしてるのは、忍先輩だ。何故先輩たちが、この喧嘩に?答えは簡単、古林が呼んだのだろう、庵先輩はめだちたがりやだからなぁ、村神先輩はどう考えても無理矢理連れてこられた感がする。忍先輩は、え!それおもしろそう俺も行く、とかなんとか言ってついて来たのだろう。

「この紋所が目にはいらぬか!!」

庵はポケットから手づくり感あふれる印籠を取り出した。
はりぼて感あふれる、と言いたいんだが?なんかもう、喧嘩売った三年生、は?って顔なってるし忍先輩は忍先輩でバカうけしてるし村神先輩はため息ついてるし、帰っていいのか?俺は

「なめてんのか!」

ごもっとも。

「ほぅ!やるってのか!忍!やるぜ」

「よっしゃ!仁は待っとけよ俺がちょちょいと弾きとばすからさ!」

もう何が何だか。てか碧山とか先帰ったのか?薄情な奴らだ。俺はだな心武も使えない一般人だぞ、それを非常識な戦闘場所においてくな。

「あぶない!」

外野の誰かの声で我に帰る。なんと三年の心武だろう、その剣の形をした心武が俺目掛け飛んでくる。
え?ちょっと待て、俺は攻撃対象外だったろ、コロンブスもびっくりってか、冗談じゃない、こんなとこで死ぬなんて、冗談じゃない。
剣が突き刺さるか、という刹那、一人の見慣れた同級生の助っ人で助けられた。

「大丈夫?こう君?」

俺をこう君と呼ぶ奴は一人しかいない、ななだ。
剣はななが俺を守ったときななの蹴りにより草むらに飛んで行った。
回りの外野の人もイレギュラーな人物の登場に歓声をあげている。
まるでジャンヌダルクだ。俺はというと怖さの余り、腰がぬけた状態だ。

「あ・・・あぁ、大丈夫だけど・・・」

「こう君なんか、変だよ?気の抜けた声だすなんて」

悪かったな、お前のように身を守る手段がないんでね。

「でも、よかった〜ケガ、してないみたいで」

無邪気で背の低い同級生に俺は見下げられていた。色々と屈辱感は否めないが、さっさとここから逃げよう、庵先輩たちがなんとかしてくれるだろう。少し怖い気もするが。重い腰を上げる。

「なな、帰るぞ」

「え?あ!うん」

後で聞いた話しによると、庵先輩たちの圧勝だったらしいが建造物破損やらなんやらで色々とこっぴどく怒られ修復工事にも参加させられたとか。

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